鳥インフルエンザに感染した鶏肉・鶏卵を人が食べたことによって、鳥インフルエンザに感染したという事例は世界的に見ても報告はありません。
鳥インフルエンザウイルスは、酸に非常に弱く、胃酸で消滅されると考えられますし、人に感染するインフルエンザウイルスとは受容体が違います。
加熱調理で簡単に死滅することからも、焼き鳥や鳥の唐揚などの鳥肉や鶏卵を食べても感染することはありません。
特に日本では食鳥検査法で厳しく検査されるので、鳥インフルエンザに感染した鶏肉が市場に出回ることは一切ありませんので、不安を抱くことはないでしょう。
鳥インフルエンザに感染した鳥を市場に回さないために、処理工場では、獣医師の資格を持つ食鳥検査員と食鳥処理衛生管理者によって3段階で鳥を検査します。
@養鶏農場から運ばれてきた生きたままの鳥をまず検査します。
A鳥の羽をとった状態で検査します。
B鳥から内臓を取り出し、内臓を検査します。
ここで検査に適しなかった鳥は全て廃棄処理され、厳しい検査に合格した鳥だけが鶏肉として市場に出回ります。
鳥インフルエンザがもし発生したとしても、その区域内の鶏卵は出荷できなくなりますから、鳥インフルエンザウイルスに汚染された鶏卵が市場に出回ることはありません。さらに、鶏卵は卵選別包装施設(GPセンター)で全て殺菌消毒されますので、ご安心ください。
人が鶏肉や鶏卵を食べたことによって、鳥インフルエンザに感染した例は世界的にもありません。
しかし、人に感染した特殊な例として、鳥インフルエンザに感染している鶏と接触して、粉末状になった鶏糞や鶏の羽を吸い込んだりすることで大量のウイルスが体内に入り、ごくまれに感染してしまうことがあります。
ただ、鳥インフルエンザ発生農場の側に住んでいても、近くを通ったとしても感染することはありません。